カワセミの生態(1)
2010年 05月 25日
雛が出現するまでは、S川のカワセミ端境期で在庫も底を突いてしまった。
この5年間の、カワセミ観察の中から、その生態を纏めて見る事にしよう。
今日は、カップル誕生から雛への給餌活動について
3月中頃、今まで別々に暮らしていたオスとメスの距離がだんだん近くなって来て、オスがメスに餌をプレゼントする。メスが受け取ると婚約成立となる。
巣は、切り立った赤土の崖に直径6cm奥行き1m位の横穴である。
カップルになった2羽は、営巣地を見つけて共同で巣造りを始める。
これは、巣造りの失敗例だが、実際の巣もこのようにし掘っているのだろう。
最近は、営巣に適した場所が少なくなっていて、低い崖に営巣するので、運悪く巣立ち直前に蛇の餌食になることが多い。巣穴は、約1週間で完成する。
同時に、交接行動と5から10個ほど産卵をして、抱卵に入る。
抱卵期間は、約20日、雛が生まれると給餌活動が始まる。
最初2日間の餌は、小振りな物を運ぶが、その後は大物も運ぶ。
餌運びもオスメス共同作業、後半は80回以上餌を運んでいる。
そして、孵化後24日目の早朝、雛が巣立つ。時期的には1番子は5月20前後である。それなのに・・・