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カワセミの生態(2)

育雛~巣立ち編
孵化して24日間は巣穴で成長する。
餌は、他の鳥は、親が一旦飲み込んで消化させて与えるが、初めから丸呑させるようだ。だから、親鳥は雛が食べ易いように、自分が食べる時より数倍叩きの回数を多くする。
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そして他の鳥と異なるところは、我先にではなく、餌を行儀よく順番に貰うのである。この光景はTVで見た事がある。

他の鳥種は、糞は親が持ち出すか、雛が巣の外に向かって排泄するが、
カワセミは、排泄も、ペリット吐きも巣穴の中。不衛生極まりないので、2回目からは別の穴を掘り使用する。巣穴の適地がない所では、昔の穴をリニューアルして使用しているカップルの例もある。
餌を運び込んだ親鳥は、水辺に戻るや否や、羽根の汚れを落とすために水浴びを始める。
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巣立ちの3~4日前は、減量の為食事を制限する。
親の餌運びを入念に観察していると極端に運ぶ回数が減ってくるので巣立ちの日が想定される。

巣立ちは、早朝1羽1羽母親の誘導で開始され、直ぐ、安全な水辺へ移動させる。オス親は巣立ちを知らずに餌を運んで来る。巣立ちの時期については、メス主導であることが判る。 

巣立ち直後の雛は、体付きも親と変わりなく、むしろ大きめだ。
背中のコバルトブルーは、成鳥と変わらないが、腹部と脚は黒味を帯びている。
嘴も短く、オスメスの特徴も出ていない。
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巣立つと、雛同士かたまって行動するが、この時期はほんの数日間位である。
この時期がカワセミ撮影では一番のシャッターチャンスである。
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by sasame1944 | 2010-05-26 19:54 | カワセミの生態

カワセミの仲間の撮影が主ですが、いろんな野鳥との出会いも記録しています。


by sasame1944